境内の東南(社務所の脇石造鳥居の右脇)六ッ目地蔵小屋に他の供養塔と一緒に建てられている。総高71cm(塔身部47cm)。石質は安山岩(小松石)で、基礎部も同じである。本体はもとは舟型光背だったと思われるが、光背の上方を大きく欠失している。
浮彫りの如意輪観音坐像は、ところどころ破損しているが、ほぼ原型をとどめている。 彫りも形式的で、江戸後期の作と思われる。刻銘は見あたらない。
地蔵供養塔などと一緒に置かれているこの供養塔も、おそらく浅間神社と無関係ではなく、まして他所から持ち込まれたものでないと思われる。