天水桶

社殿の前に置かれている。高さ右側65.8cm、左側66.7cm、口径右側75.5cm、左側75.6cm。材質は鉄。さび止めのために、表面にエナメルを塗り、さらに黒ペンキを、浮き出たところには白ペンキを塗って補修してある。
銘文は陽@銘である。正面には正面には、富士山の姿の下に丸に不二の印があり、その上に「奉納」とある。背面には「@村」と書かれた下に、右側には「横須賀満吉、栗原布久松、石井治郎兵衛、神尾大五郎、稲垣滋吉、風間谷吉」、左側には「高村捨次郎、風間久四郎、野本七五郎、牧野寅吉、神尾安五郎、神尾豊太郎、青木梅吉」とある。また、左右とも人名の後に「鳳集 明治三十三年庚子六月桂辰 @釜七製」とある。この人たちはいずれも当時の亀戸むらの氏子であるが、丸に不二の印があるので、富士山を信仰する丸不二講をおこなっていたことがわかる。

20130317_天水桶1 20130317_天水桶2