神輿一基

総高153cm、幅、奥行はともに128cm。鳳凰及び瓔珞はなく、棟札などの有無も不明である。屋根は、寄棟の方形造りである。台の部分には、棒を通す長方形の穴が前後二つずつあけられており、ここに棒を通して担いで歩いた。
近年に作られる神輿は、屋根を大きくし、屋根より下の部分を小さくし、実際の建築での比率と著しく異なっているが、当神輿は実物の社に近く、文化一〇年(1813)作の富賀岡八幡宮の神輿と比較しても、大きさ、比率ともに似ている。製作年代は、社伝によれば幕末ごろといわれており、作風からもこれを大きく下るものではないと思われる。
棟下の枡形、四柱の竜の彫刻、壁面などの飾り金具にはすぐれた装飾技術を見ることができる。
もとは、旧暦六月一日(現在は七月一日)の祭礼に担いだもので、富賀岡八幡宮の神輿がおこそかに渉るのに対し、当神輿は、威勢よく担ぐようになったころのものでといわれている。

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