新築木材一式奉納碑

社殿左側裏に建てられている。地上高37.5cm。石質は安山岩であり、表面は研磨されている。全体に火をかぶっている。刻銘は次の通りである。

五之橋町丸山伝右衛門は、「信濃伝」と呼ばれる江戸時代から続く木材商であったと思われる。川辺一番組古問屋に属し、屋号は信濃屋と名乗っていた。明治12年(1879)ころ、木造四階建の大邸宅を建築したと伝えられていることから、明治11年当時は、相当大きな材木問屋であったと考えられる。なお明治18年には破産閉店している。

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